家族をつなぐ茶の間のある家

二階を暮らしの中心にした施工事例です。

この住まいの敷地は東西に細長く、南側にある隣地との距離は2メートル弱ほど。もし南側に建物が建った場合、日差しや風通しが悪くなり、さらに隣家からの視線が気になるなどの課題が発生します。

2階をリビングに

プライバシーを確保しながらも、家族がのびのびと暮らせる環境を実現するために、2階に生活スペースを設置しました。

さらに、東西に細長い敷地をうまく活用するために、L字型の間取りを取り入れ、室内に居ながらたっぷりの日差しが入りながらも風通しもよく、家族が自由に移動できる空間設計へ。

茶の間の周りには、杉板のスノコ張りウッドデッキを取り巻き、裸足で室内から出ることが可能です。子供たちがキャッキャと騒ぎながら、自由に走れる空間をつくりました。

キッチン周りには障子を設け、部屋の広さを自由に調整できるようにしました。

共働きのため大容量のパントリー

キッチンの近くには納戸・食品庫を配置。

上部には収納用のロフトも設置。

二階にキッチンがあるため、わざわざ一階まで降りなくても済む動線にしました。

奥様の書斎は畳の茶の間に。

小あがり式の板間スペースを設け、畳とは20cmの段差を設けました。段差をつけることで、大きな組み立て式の座卓として活用可能です。

床下には組み立て式の造作座卓も収納されています。
大勢のお客様の来客のおもてなしにも大活躍です。

小上がりはお子様が座る際にも、ちょうど良い高さになります。

キッチンの正面にある回り階段を降りると、玄関ホールに。

1階には、ご主人の書斎を設計いたしました。

職業柄、たくさんの書類や本を収納するスペースが必要とのこと。

自宅でもお仕事をされる機会が多いため、お仕事に集中できるように、あえてファミリースペースから離した1階に設置しました。

広いテーブルに書類をたくさん広げて、中断してもそのままで離席できるのが嬉しいと喜んでいただけました。

夜を美しく彩る

玄関の正面には、大きな縦長の透明ガラスの窓がお出迎え。

窓から見える植栽は、夜になるとライトアップ。照明で優しく照らされた植栽は、夜の美しい景観を作り出しています。

また、玄関は納屋・土間の機能も持たせています。

敷地の関係上、かつ2階にキッチンがあるため1階には勝手口がありません。そのため、玄関を細長く通常よりも広く取り、たっぷりの収納を設けました。

スタイリッシュな外観と木の温もり

ポーチは鉄骨造・柱はコンクリートで設計。

玄関ゾーンは鉄骨とコンクリートとガルバニウム鋼板の構成でスタイリッシュなデザインの中にも木の温かみを加えて変化をもたらしました。

現在は周辺にも住宅が立ち並び、外観デザインが風景に馴染んできました。

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