西条:まきストーブ・通り土間のある家

愛媛西条・まきストーブの家



まきストーブを楽しみ、通り土間と、吹抜けのある自然素材の家



この家の特徴は何といっても 「”まきストーブ”のある暮らし」 を快適に実現させるための工夫だろう。

どこでまきを割るのか? どこにストックするのか? それらの作業も家族のいるそばで楽しくするには?

ストーブをどこに設置するか? 家族やよく集まる数家族の人たちが楽しめるには? 等々の実現。

それが広いポーチであったり、通り土間であったり、家族室の大きな吹き抜けであったり。。。


ご主人・家族の新しい趣味の始まりだ。 今までにない新しい暮らしの始まりでもある。
友人の数家族が良く集まる。まきストーブのある新しい空間はきっと皆をより楽しませてくれることだろう。。。

この敷地の風の向きをしっかり把握し風が十分流れる通風計画を行う。

仕上は自然塗料も含め自然素材中心で健康にも十分配慮。

断熱性・気密性にもこだわり ”冬暖かく夏涼しく”を創り出す。






建築場所    :愛媛県西条市 / 新築 / 専用住宅
延べ床面積  :139.08㎡ ( 42.07坪 )
構造規模    :木造2階建て  / 在来工法
仕様       :床・杉無垢板  壁・紙張り  天井・紙張り  塗料・自然塗料








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愛媛西条・まきストーブの家



愛媛西条・ストーブの家







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玄関ポーチ  軒の出を深く広くし、まきストックスペースであったり、自転車置き場であったり、雨の日の子供さんの遊び場であったり、 井戸端会議場であったり。。。と多目的な外部スペースを創った。










愛媛西条・ストーブの家

愛媛西条・ストーブの家

愛媛西条・まきストーブの家


玄関・通り土間  玄関を入るとそこは ”通り土間” そこは玄関でありながらも、まきストーブに絡む道具類置き場であったり、
三輪車やアウトドア用品の置き場所であったりと土足で利用できる回遊式の通り土間となっている。使い勝手重視だ。

玄関ポーチも含め今後どのように使われて行くのか楽しみなスペースだ。




通り土間の障子を開けるとそこはストーブのある家族の集う家族室及び畳の間。いずれも玄関土間から直接出入りできる。

そこには大きな吹抜けがあり二階の空間と縦への広がりを創り、陽の光を奥まで採りこみ風の流れ道を創る。

 

          ”気持ちいい” を創る空間だ。


 






愛媛西条・まきストーブの家

家族室  ストーブの周りには自然と家族が集まる。
リビングの奥は和室がある。二つの部屋を全面開口できる障子でつないでいる。障子は壁に収まり全開放できる。





愛媛西条・まきストーブの家

家族室  建具もすべて引き戸とし大きく開け放つように工夫している。





愛媛西条・まきストーブの家

家族室  吹抜けは1階と2階の空間をつなぎ縦の広がりをつくってくれる。

床・壁・天井とも自然素材。塗料も自然塗料で仕上げている。
小さなお子様がいる場合は床に寝転がったり、場合によってはなめたりする。床の素材及び塗料には気を使いたいところだ。










愛媛西条・まきストーブの家

家族室  上部の大きな窓からは心地よい風が流れ、いつも青空・星空を見ることが出来る。
それは一日の、及び季節の時の移ろいを感じさせてくれ心を豊かにしてくれる。





愛媛西条・まきストーブの家

愛媛西条・まきストーブの家


吹抜け  一階の大きな窓にはカーテンは無い。代わりに二枚の障子。
 開放時二枚とも壁に収まり全て開放でき外が見えカーテン不要のより開放的な暮らしができる。

 



愛媛西条・まきストーブの家

ワークコーナー  家族スペースの一角に位置している。大きなカウンターでは家族だれが使ってもよい。
使いたい人が、使いたい時に、使いたいように、使えばいい。。。正面の壁はコルク壁。

収納はこれまた家族全員のもの。カウンターでしたいことの物入。

きっと時代と共に収納物は変わっていくことだろう。


家族が集まる空間に色々な居場所を創ると家族はより集まりやすい。自分の居心地の良い場所を求めて。。。





愛媛西条・まきストーブの家

ワークコーナーとキッチン  ワークコーナーとキッチンはつながっている。母親の目の届くところに配置したいものだ。





愛媛西条・まきストーブの家

キッチン  奥様、希望の石鎚山系の美しい景色を楽しみながらの調理スペース。収納家具は奥様の作業手順に合わせた手作り。
家族スペースとの間はオープン。独立型にもかかわらずつながりをつくる。





愛媛西条・まきストーブの家


差掛け  キッチンの勝手口を開けるとそこは屋根の掛かった差し掛け。奥様にとって使い勝手の上でとても大切なもの。

雨の日には洗濯物干場であったり、家の中には入れたくない物の収納スペース。直接キッチンに買い物帰りに入ったりと。。。
防犯上のためあえて隠しすぎないように適度に開放性を持たせる。



余談だが今回もまた、なかなか授からないと言っていたた新しい命が工事中に授かった。
やっぱり! 子宝の家なのだろうか。。。?


施主Sさんご夫妻様とのお出逢いは、以前今治で私どもが開催した完成見学会でのことだった。

それからもう5年以上が経つ。その時は土地を物色中だった。

 

以来、何回か候補地を見つけ連絡があり一緒に現地出向いた。だがなかなか思う土地には出会えない。

ただ、候補地を訪れる度に、段々と希望に近い土地に出会ってることを実感していた。

 

そんな中、やっと昨年この土地に出会う。

 周りは畑。遠方に石鎚山系が見えるとても気持ちのいい開放的で穏やかな風の吹き抜ける土地だ。


Sさんご夫妻はとても嬉しそうだった。

      

  ここに決めた! 決定 !

 

 今まで妥協せずに粘った甲斐があった。途中何度もくじけそうになったこともあったと思うがやっと見つけた。。。

 その努力に頭が下がる。。。



Sさんは小さなお子様と3人家族。どんな家が希望なのか尋ねた。

     ・軒の長い家。

    ・自然と家族が集える空間のある家。

    ・仲間がワイワイ集える家。

    ・新しいけれども昔を感じられる家。

    ・まきストーブのある家。

    ・できれば吹抜けも欲しい。

    ・家族で入れるお風呂のある家。

    ・土間のある家。

    ・「食べること」を大切にできる家。

    ・借景を楽しめる家。

    ・家族がどこにいても存在を感じられる家。

    ・広いベランダのある家。(布団が干したい)

    ・ウッドデッキのある家。

    ・庭が欲しい。(ウッドデッキから緑を眺める。家庭菜園)

    ・よる音楽を聴きながら家事をしたい。

    ・キッチンはダイニングと繋がりながらも独立型で外が見えるようにしたい。  等々


 たくさんの夢があった。さて、どうまとめるか。。。

思案した。