『健康』というキーワードとの出会い、そしてパッシブデザインへ

『健康』というキーワードとの出会い、そしてパッシブデザインへ

健康の家
私の現在の家づくりの原点は『健康』の二文字から始まった。
それから現在のパッシブデザインへと進んでいった。


それはもう20年も前のことだった。

「シックハウス症候群」という言葉を大阪の地下鉄の中刷り広告で見たことが始まりだった。

直訳で ”病気の家” 

何だろう? 分からなかった。


でも、
何かとても大事なことであるこを感じた。
家をつくるプロ・設計者としてとても大切なことであると直感した。




しかし当時はあまり「シックハウス」に関しての情報は出ておらず勉強したくもあまり本も出ておらず、教えて頂きたくも教えてくれる人も周りにはいなかった。でも何とか知りたいと思う気持ちは募っていくばかりだった。

そんな時、鳥取の友人を通じて大阪に”関西自然住宅推進ネットワーク”というものがあることを知った。
当時は”野池政宏さん”を中心として「シックハウス症候群」につての講座がその会で毎月開催されていたことを知った。

嬉しかった。

そこで今治から毎月大阪まで通い勉強させて頂いた。
そしてその問題を知れば知るほどそこに住む人にとって不幸なものであり、怖いものであることを知った。

そして
 ”家をつくるプロとして断固このような家はつくってはならないと決意した。”

 私の家づくりでのキーワード 『健康』 というのが生まれた時でもあった。


家づくり・リフォームにおいて『健康』を配慮してつくることの大切さを地域の人々に理解して頂きたく訴えた。
でも当時の地域社会ではまだ早かった。一般消費者の意識は薄くあまり受け入れてもらえなかった。

でも、私はそれ以来『健康志向』を大事なテーマの一つとして建物・家づくりを具体的におこなってきた。

そんな地域の状況でも諦めずに『健康志向』の大切さを見学会や勉強会等で話、訴えしていたら少しづつ共感して頂ける人々がでてきてくれた。それが今までご縁を頂いたお客様だ。その数は現在(H29.9月)の工事中の建物で91軒目になった(住宅・マンション・クリニック・寺院等)。

そしてこの『健康志向』を具体的な対策をしていくと、自然に出来るだけ自然の風や陽の光を活かした建物になっていき、意識せずと省エネにつながる建物になっていった。

そして現在の私の中でのパッシブデザインへとつながっていった。


”野池政宏さん”との出逢いは私にとってとても大きな存在だった。