「日当たりのいい家、風通しのいい家」は誰もが望むものでしょう。
暗い家は心も暗くしてしまいます。風通しが悪く空気が淀んだ家では、不健康になってしまう感じがします。
実際、風通しはカビの発生を抑える働きがあることがわかっています。人はこういうことを経験的に身体で理解しているのかもしれません。
光を入れること。風を通すこと。
これらが住まいに必須な事柄であることは言うまでもありませんが、問題はそのレベルというか内容です。
窓をたくさん取って、大きくすればいいだけの話ではないのです。
「日当たりのいい家、風通しのいい家」は誰もが望むものでしょう。
暗い家は心も暗くしてしまいます。風通しが悪く空気が淀んだ家では、不健康になってしまう感じがします。
実際、風通しはカビの発生を抑える働きがあることがわかっています。人はこういうことを経験的に身体で理解しているのかもしれません。
光を入れること。風を通すこと。
これらが住まいに必須な事柄であることは言うまでもありませんが、問題はそのレベルというか内容です。
窓をたくさん取って、大きくすればいいだけの話ではないのです。
幸いなことに、光を入れるための設計手法と風を通すための設計手法はかなり一致するので、先に述べた注意事項を頭に入れながら、光と風のデザインを同時に考えていくことになります。
もちろん、光を入れ、風を通す設計に当たっては、周辺環境の把握が必須条件です。地元でコツコツ住宅の設計を続けていると、「この地域ではこの季節や時間にこの方向から風が吹く」というようなことがわかってきます。
「光のデザイン」は昼間だけの話ではありません。夜の空間をつくる光のデザインについても考えないといけませんし、それもまたとても大切なことです。平日には、「家族の数×家で過ごす時間」の量は昼間よりも夜のほうが多い家庭が一般的ですから。
これはいわゆる「照明計画」と呼ばれる設計作業になります。照明がつくり出す空間というのもなかなか奥が深い、おもしろいテーマです。単純な「明るさ」が必要な場面や場所もありますし、落ち着いた空間をつくるための手法もあります。
とくに私が大切にしているのは「心がやすらぐ空間をつくるための照明計画」です。ここで基本になるのは「間接照明」と呼ばれるものになります。光源の種類とそれを反射させる場所の素材や色を考え、その広がりをイメージしながら、照明計画を行っていきます。