完成写真:◆『3.5mのワークカウンターのある子育て世代の家』 新居浜
プロジェクト:HOUSE-KK in 新居浜
『3.5mのワークカウンターのある子育て世代の家』
写真撮影 相原 学
この家はお子様二人の家族4人のための住まいです。
家族みなさんが空手を趣味としている何ともたくましいご家族です。
また奥様は健康に対する意識がとても高く
食べ物や建材において自然のもをとても好まれました。
健康的な家づくりもかなり勉強をされ
その知識はとても高いものです。
私も健康的な建物づくりを専門としていますので
健康に対する高い価値観が共有でき
とても嬉しく思いました。
◆住まい手からのメインの要望
・とにかく健康的であること
・家族の集まる場所はできるだけ広く開放的であること
◆そこで
仕上げ材には自然素材を中心に使い、
風通しのよい間取りとし同時に湿気対策を行い
ダニ等の発生を防ぐ工夫がしっかり行っています。
(もし健康的な家づくりに関心がおありでしたら、
書き下ろしのレポート「健康的な家づくりのポイント」
を差し上げます。HP問い合わせよりご連絡を!)
LDK+茶の間も含め壁はできるだけ設けず
障子の開け閉めにより、都度必要な空間の大きさに
適合させるようにしました。
その結果家族一人一人が好きな時に、好きなことを、
自分が一番居心地の良い場で過ごす。
でも家族全員は家族スペースにいる。
家族とのコミュニケ-ションを大切にしながら・・・
という空間をつくりました。
完成してからもう半年以上たっていますので
いまでは新しい生活にもすっかりなれ慣れ
完成したての「家」から施主さんらしい暮らし方により
家に”らしさ”が入り「住まい」へとなってきつつあります。
(写真は完成直後ですのでまだまだ「家」の状態です・・・!)
それではご紹介いたしましょう。
まずマジックアワ-の時の写真から
”マジックアワ-”とは夜になる一歩手前の30分ぐらいの間の時間
この時は天気に関係なく窓ガラスに映る外部や空の色は奇麗な深い紺色
照明の強弱も大分はっきり分かってくる時間帯。
ただ、この時間帯は間接照明が一番暗く感じる時でもある。
外が完全に暗くなってくると間接照明も明るく感じ
同時にオレンジ色が益々柔らかな温かさを醸し出してまいります。
日中の時間帯
正面は3.5m以上の堀コタツ式ワークカウンタ-を設置しています。
家族皆がパソコンをしたり宿題をしたり絵を描いたり、
時にはアイロンをかけたり等アクティブに現在使われています。
家で一番暗い部分です。
屋根にトップライトを築け明りを上から採り
明るさをつくっています。
屋根のトップライトを見上げています。
湿気防止・換気対策:すのこ状二重壁
素材をむくの杉板を使用しすのこ状に張ることにより
換気できるようにしています。
また、むくの杉板はそれ自体で湿気を吸ったり吐いたり
してくれます。
玄関ポ-チの階段の左官仕上げ部分に
季節の葉を映しこみました
。
以上昼と照明が灯った夕方(夜)の部屋の雰囲気を見て頂きましたが
如何でしたでしょうか・・・?
同じ部屋なのに大分雰囲気が違うでしょ!
照明の効果なんです。
もし部屋の真ん中に一つ大きな照明をつけただけならば
同じこの空間でも全く違うものになってしまいます。
光の強弱が空間の豊かさを演出いたします。
その時々の自分の心の状態でも心地よい明るさは違ってきます。
夜静かに時を過ごしたいならば、
ダイニングテ-ブルだけ、ほんのりと光をともし、周りはすべて消す。
ゆったりした曲を流しコ-ヒ-やお酒をゆったりと飲み
ゆったりとした時間を過ごす。
そんなときが過ごせるように
どの家もダイニングはホームカフェのイメージでつくっています。
忙しい奥様へのプレゼントとして・・・
以上 報告終了させて頂きます。
ありがとうございます
井上昌樹/㈱トス設計
追伸:
完成後訪問させて頂くたびに暮らしにより
住まい手”らしさ” が増していき
とても素敵な「住まい」になりつつあります。
今後も訪問させて頂くのが楽しみです。
また奥さんの作って頂いた自然の食材が一杯の手料理も
とても美味しかったです。
ありがとうございます・笑