ひとりごと

手塩にかけた”大事な娘を嫁に出す”気分

先日、報告した通り 西条の ”ネコ好き家族の家”が完成し
引き渡しを行いました。

完成し住まい手のニコニコと嬉しそな笑顔を見るのは
本当にありがたいし、自分たちにとっても、本当に嬉しい。

でも、反面チョット淋しい気分にもいつもなってしまいます。
なんか、大事に育ててきた娘を嫁に出すような気持になってしまうからです。

特に、引き渡しに先立っての 
完成見学会が終わり、後片付けも終了し
最後に家全体の見回りを行い、明かりを一つ一つ消して回る時は、
色々なことが想い出され特に淋しい気分になってしまいます。

初めて住まい手とお会いした時のこと。

その時胸弾ませ、こんな家にしたい、こんな生活がしたい、と
目を輝かせながら話をしてくれたこと…

「だったら。こんな風に生活できたら、もっと楽しいですよね…」
「出来るかどうか分からないけど、やってみましょうか…」と 
住まい手の思っている”夢”以上に、一緒に”もっと大きく”夢をふくらませ
ついつい自らの期待値をもあげてしまい、プレッシャーも自ら掛けてしまう…

そして、それをもとにしての初めてのプラン出し。

住まい手の”ワクワクする新しい生活”をイメージしてのプラン出し。

これだったら、きっと喜んでくれるかなぁ との思い。
これだったら、自分でも住んでみたい と思うまで考えたプラン。

それを、お見せした時、
驚いたような、とても嬉しそうな、少し興奮したような二人の笑顔…

その時、私は 「ふ~っ!」 とした安堵感と
「ヤッター」と子供のように飛び跳ねたくなるような”喜び”で一杯になる!

それから、詳細設計も終わり工事開始。

現場では住まい手の”夢を期待以上に実現”するために
作り手のみんなと、ああでもない、こうでもないと
意見を交換し、時にはぶつかり合いながらの工事進行

問題も出てくるのだが、一つ一つそれを協力しながらクリアさせ、
当初よりもかえって良くなってったりもする。

そしてだんだんと完成に近づいていく

      完成

    そして、見学会

もうあれから、一年ぐらいが経つんだな… と

まだ実際の娘を嫁に出した経験はないが、

娘を”嫁に出す前日”のような心境になってしまう。
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でも、そんな気持ちもそう長くはない。
引っ越しがすみ、その後の住まい手の”喜びに満ちた顔”を見ると

『ああ この”夢・実現”のお手伝いをさせて頂いて、本当に良かったな』と
心から共に喜び喜んでいる自分がいる。

もうそこには、ちょっとセンチな淋しさなんか ない。