今治:ペレットストーブのある家

今治・ペレットストーブのある家





レンガ色の洋風瓦が似合う
ワンランク上質な大きな吹抜けの家


この住まいは今治市中心部にほど近い住宅街に位置している。この家の特徴は家族が集う空間の広々とした伸びやかさとそれを創る工夫だ。また真っ白な壁にレンガ色の洋風瓦。ともすると軽やかすぎるデザインにもなってしまう組み合わせだが出来るだけ大人の雰囲気の落着きさを演出してみる。

バルコニーを支えるのは鉄骨にコンクリート打ち放しを施した柱。それに合わせコンクリート打ち放しとH鋼の柱に板を取り付けた外塀をも配した。素材感を統一するためと木のぬくもりと無機質な感じを程よく同居させたかった。内部は自然素材を使ったデザインとしている。特徴的なのは中央部の大きな吹抜けだ。そこにはペレットストーブが”でん”と座っている。1階の家族スペースは部屋間の扉がすべて壁に収まり全開放出来るので一つの広々とした空間が出来上がっている。ダイニンググだけはテラッコッタ風のタイル張りとした。ダイニングには床暖房が施されている。ぬくもりをより心地よく感じさせる目的と同時に夏はひんやりととても涼しく気もちいい。


 
 
建築場所    :愛媛県今治市 / 新築 / 専用住宅
延べ床面積  :203.45㎡ ( 61.54坪 )
構造規模    :木造2階建て  / 在来工法








今治 洋風瓦の家






今治・ペレットストーブのある家

門扉を開けて中に入ると玄関までの間は客様を迎える前庭となっている。前庭と家族の遊ぶ庭は隣りあわせだがその先には外塀と同じ板塀が施されてデザインを統一している。門扉の前には道路から門扉までの引きを創った。この空間は一時駐車スペースでもある。建物裏側に正規な車庫があるが日中は手軽にこのスペースが便利な駐車スペースとなる。道路に直接門扉を施すのではなく少し空間をとる。空間の豊かさを醸し出す。床の仕上げはコンクリート洗い出しとコテ抑えの併用だ。






今治 洋風瓦の家

門扉のデザインもその家の雰囲気を創る。大事だ。ポーチは軒をかなり深くさせ奥行き感をだした。






今治 洋風瓦の家






今治・ペレットストーブのある家

家族室上部には見ての通の大きな吹抜けがある。そこには大きな大黒柱が見上げるように”すくっ”と立っている。 つい手でさすってしまうほどだ。この伸びやかな空間づくりは目に見えないところが非常に大事。床には床暖房を忍ばせ、外壁の断熱性能を最高にし、ガラスの断熱性能も高いものとし、また通気止め、気密性と目に見えないところの性能を高めたものとしている。目先の大きな空間だけをつくってしまうと夏場、冬場の快適性は得られない。頑丈さも同じだ。






今治・ペレットストーブのある家

茶の間の窓は二段としている。地窓(下の段)からは風がよく入る。






今治・ペレットストーブのある家

障子は3本の引違とし開口をすべて開け放つことができる。
 
 
 

今治・ペレットストーブのある家

リビングは無垢板張り、ダイニンググはテラッコッタ風のタイル張りとした。共に床暖房が施されている。タイルはぬくもりをより心地よく感じさせると同時に夏はひんやりととても涼しく気もちいい。
手前リビングとダイニングの堺には建具があるが天井までの引き分けととし壁に引き込まれている。すべて開口を開け放つことができる。これも広さを創りだす工夫だ。






今治・ペレットストーブのある家

吹抜けの手すりは格子とし出来るだけ視界を妨げないようにする。
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ダイニングのカウンター越しにキッチンがある。対面キッチン。キッチンとの境には垂れ壁はつくらず開口をより多く取り開放的にした。
今治 洋風瓦の家

吹抜け内の2階廊下部分とその奥の廊下部分との境は仕切られている。引戸が壁の中に組み込まれており、その上部は透明のアクリル板でふさいでいる。1階の暖房が逃げないためだ。もちろん冬以外は開け放している。







今治 洋風瓦の家

寝室は天井に沿って間接照明を組み込ませる。ブラケットランプは灯りが調節できる。寝室は明るすぎず落ち着いた灯りが欲しい。