★現場報告★ 新居浜の家 -1:その4

★現場報告★ 新居浜の家 -1

◆屋根からの暑さ防止の工夫

今日は、屋根の熱を室内に伝えづらくする工夫を紹介いたします。

軒先通気

通常、真夏の屋根は瓦・板金の仕上げに拘わらず想像以上の熱さになります。

そこで一般的にその熱が屋根下の部屋に伝わり室温が熱くならないために、
屋根の下もしくは天井の上に断熱材を取り付けます。

でも、それだけではあなたも経験している通り暑さ寒さは防げません。

より効果的なのは、
熱せられた空気が、断熱材に(室内)届く前にすぐに外気に放出しまうことです。
部屋に伝わる前に外気に放出してしまうことです。

そう思いませんか。
         (勿論、断熱材の種類・工法の選択も非常に大事です。
             しかし、これを説明すると長くなってしまうので、
             今回は説明省きますね…スイマセン)

この家も屋根面のすぐ下に空気の流れる層を作り、
熱せられた空気がどんどん外気に自然に放出されるように工夫しています。

併せて、
効果的な断熱材の種類・工法を選ぶことにより、ここでの生活の快適さを追及しています。

つまり
●冬暖かく夏涼しい ということです。これは勿論
●省エネ ということです。

実際、涼しいです。工事中の大工さんも驚き喜んでもらっています。(笑)
体感できるから、分かりやすいですよね。(笑)

私は、すべての物件で何らかの形でいつも実践しています。

上の写真は屋根の低い方の位置に設置した、空気の採り入れ口です。
             (勿論虫が入らないように防虫網は取り付けています。)
ここから、外気が入り込みます。

そして、屋根の高い所に熱せられた空気を排出する排出口を設置しています。

熱せられた空気は上に上にと昇っていきます。

屋根には必ず傾斜がついています。

その低い方に採り入れ口、高い方に排出口を設置すると、
外気が下から入り込み、屋根で熱せられたその外気は、自然に上に上にと昇って行き、
自然に排出口から出ていきます。

原理は簡単なことです。

ただ、それをキチンと行うかどうかだけのことです。

あなたの家づくりにも活かして下さい。